さいたま歯科口腔外科クリニック

むし歯や歯周病で自分の歯を失うのは、想像以上につらく悲しいことです。

1. あなたは虫歯になりやすい？それとも、なりにくい？
   誰でもお口の中にはたくさんの細菌がいます。その中のひとつストレプトコッカス・ミュータンス菌がおもな虫歯の原因菌です。お口の中の虫歯菌が、食べ物の中の砂糖を歯の表面に白くねばねばした物にかえてきます。
   これが歯垢（プラーク）といわれるものです。歯垢（プラーク）の中の虫歯菌は食べ物の中の「糖質」を材料に酸をつくりだし、しだいに歯の表面を溶かし始めます。
   「糖質」は砂糖だけでなく、あらゆる食品にたくさん含まれています。普通の食事をすれば間違いなく含まれています。
   ミュータンス菌の量が多いと診断された患者様は、PMTCを行い、虫歯の原因となるミュータンス菌を除去しましょう。そして、虫歯にならない強い歯を作りましょう。

   ミュータンス菌 除去前の歯面		除去後、歯面の 電子顕微鏡写真

2. PMTCとは？
   P （Professional=専門家による）M （Mechanical=機械を使った） T （Teeth=歯の）C （Cleaning=清掃）の略であり、自分では磨きにくい部分 （主に歯と歯の間や歯肉の間）を専門の機械を用いて、歯科医院において重点的に清掃するテクニックです。
   痛みをともなうものでなく、とても気持ちのよいケアなので、ムリなく楽しみにいらしてください。
   調和のとれた美しさと健康を感じていただくために、私たちにできるかぎりのお手伝いをさせていただきます。当院では、患者様一人一人に合った予防プログラムを作り、PMTCを行っております。
   口腔状態によりますが、治療時間は1時間～1時間30分、通院回数は1～2回が一般的です。

   PMTC治療前		PMTC治療後

3. プラークとバイオフィルムの違いは？
   ２つとも組成は、ほぼ同じ、細菌の集合体です。
   • プラーク=歯の表面で浮遊している細菌物質です。
   • 細菌バイオフィルム=細菌が分泌する糖質の膜（バイオフィルム）におおわれ、歯の表面に固着している細菌の塊です。