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1.222013
海外在住 50歳 女性
お世話になります。
今朝、何気なく舌で口の中を触った際(位置的には顎に近い、行き止まりになる所)粘膜の内側に1~2mm位の丸い物が舌に触りました。鏡で見てみましたが見た目の変化はありませんでした。また、痛みもありません。気になって舌で押しているうちに、そのコロコロしたものがそこから無くなってしまい?!何度か舌で押してみましたが、もうその場所には何も感じませんでした。
質問
(1)これは何なのでしょうか?また、コロコロした物がこのように移動するようなことはあるのでしょうか?
(3)舌で口の中をグルグル押してみたところ、特に下唇の辺りの粘膜が柔らかいですが、全体的にボコボコとした感触です。これは問題ないのでしょうか?
海外に住んでおります為、日本にいる時の様にすぐに診察を受けられる環境に無く、心配になっております。お忙しい中お手数をおかけ致しますが、先生のご意見をお聞かせ下さいますようお願い致します。
さいたま歯科口腔外科クリニック、院長の吉野正裕です。
ご相談のメールありがとうございます。
実際、診察できれば、より確実な診断ができるのですが、海外にお住まいということなので、推測でお答えしたいと思います。
お口の粘膜には、小唾液腺という唾液を作る腺(工場)が無数に存在し、お口の中に唾液を分泌しています。下唇の内側を舌で触ると、ボコボコとした感触があるのは、口唇腺という小唾液腺であると思われます。これは誰にでもあり、問題ありません。
粘膜の内側に1~2mmの丸いものがあり、舌で押していたら無くなってしまった、ということですが、小唾液腺から排出された唾液が粘膜内で貯留すると、小さな水風船のようなものを形成することがあります。
これを粘液のう胞といいます。
中に入っているのは唾液なので、潰れてしまうことがありますが、たびたび膨らんでくるようであれば、小唾液腺ごと摘出が必要になります。摘出は局所麻酔下の処置で行います。
お口の中には、様々な病変がありますので、コロコロしたものが大きくなったり、痛みを伴うようになったりと、何か変化が生じるようであれば、口腔外科の受診をお勧めします。
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