さいたま歯科口腔外科クリニック

Q. 顎関節症の治療と歯科矯正を同時に治療できるお医者さんを探しています。
長年歯並びが気になっており矯正治療を検討していましたが、口を大きく開けるときに顎がスライドします。加えて口を開くときに右顎がカキカキと鳴り、歯科矯正だけで解決できるのか不安です。
一度、他の歯科矯正専門のクリニックで相談しましたが、顎の悩みは「顎の骨の長さが違うからだ。目の位置も違う。左右の顔のバランスが違うのは当たり前。」とあまり真剣に取り合ってくれませんでした。
こちらのクリニックでは顎の状態や顎関節症と同時に治療が可能なのか、どのように治療をしていただけるのか、かかる費用はどのくらいなのかをお教えいただきたいです。
実際に診察をしないと返答が難しいと思いますが、何卒お願い致します。

A. さいたま歯科口腔外科クリニック 院長の吉野正裕です。
ご相談のメールありがとうございます。
診察しないと正確な診断はつきませんが、顎がスライドし、音がなるのは顎関節症が考えられます。
歯列矯正と顎関節症については切り離して考えられた方が良いかと思います。
また当院では矯正治療は行っておりません。
顎関節症治療の第一選択としては、アゴの関節を安静にすることです。
最も有効な顎関節治療としては、日中に無意識に行っていると考えられる、”くいしばり”について気づいていただき、
その都度、上の歯と下の歯を離す、ということを繰り返すことが重要です。
ストレスがたまっている時期や、力仕事が続いている時期は、アゴの違和感が強くなります。
以前は、筋弛緩薬（きんしかんやく）を処方して筋肉の緊張を和らげるという治療方法もありましたが、現在、当院では行っておりません。
まずは、どのようにしたら、アゴの関節を休ませられるかを考えて生活を送っていただくとよいのではないかと思います。
お大事になさってください。